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藤田田に学ぶビジネスに欠かせない3つの基本!

 

何かビジネスを始めたいけど、どんなビジネスが上手くいくのだろう?
やりたいことでビジネスをスタートしたけど、もっと収益を上げる方法はないだろうか?

自分のやりたいことをビジネスにして生計を立てることができたら、こんなに幸せなことないですよね!

でもビジネスを始めるにも何から手をつけたらいいのかわからない。
一念発起してビジネスをスタートさせたけど思うようにいかず、何が問題なのかわからない。
このような悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

リスクを負ってビジネスをスタートする以上、しっかりとビジネスを発展させていきたいですよね!

そこで今回は、日本マクドナルド創始者である藤田田氏の言葉をもとに、ビジネスを成功させるために欠かせない3つの基本についてご紹介したいと思います。


①女

女を狙って商売すれば必ず成功する。反対に男からカネを巻き上げるのは女の10倍難しい。男はカネを消費する権限を持たないのである。(※ p72)

総務省統計局の調査(平成26年全国消費実態調査)によると、男性は食料への支出が最も多いのに対して、女性は交際費などの「その他の消費支出」が最も多いということです。
この結果からも、男性に比べて女性の方が生活費以外、つまり趣味趣向に対する支出が多いことが読み取れます。
スポーツ業界を例に挙げてみると、女性専用のフィットネスジム、パーソナルトレーニングジム、スポーツクラブ、ヨガ・ピラティススタジオは数多くありますが、男性専用を謳っているところはほとんどありません(結果的に男性ばかりになっていることは多々ありますが…)。
スポーツ・運動をすると汗をかくためメイクが崩れてしまう、ダイエット目的でスポーツ・運動している姿を見られたくない等、女性ならではの悩みもあり、特別な環境・設備を要することも少なくありません。
女性専用とすることでターゲットの母数が減少してしまうにもかかわらず、数多くの女性専用スポーツクラブ、ジムがビジネスとして成り立っていることからも、女性が消費のカギを握っていることは容易に推測できるでしょう!


②口

口に入ったものは必ず消費され、排出される。確実にカネが入ってくる。こんな商品は他にはない。(※ p72)

人間は生きていくために必要な栄養を体内で十分に生成することができないため、食べることで栄養を補給します。
「口」に入った食べ物は消化され、残りカスは排出される、そしてまた「口」から食べ物を入れる…このサイクルを繰り返します。
つまり人間が生きていく限り、「口」に食べ物を入れるという行為は永遠「リピート」されるわけです。
ビジネスでは、新規顧客を獲得するよりリピーターをつなぎとめる方が費用対効果が高いことから、「リピート」可能性は非常に重要視されます。
藤田氏は「人間は12歳のときまでに食べていたものを一生食べていく(※p98)」とも言っており、とりわけ子どもの「口」をターゲットにすることで、長期的な収入につながることを示唆しています。
日本のスポーツ界では「口」、つまり「食」の重要性についての認識がトップアスリートでさえ足りていない、と某Jリーグクラブのフィジカルコーチがおっしゃっていました。
トレーニング効果は「運動」「栄養」「休養」の3つの要素が構成しています。
にもかかわらず「運動」を提供するスポーツクラブやジムはあっても、スポーツを切り口とした「栄養」を提供するところはまだまだ少ないのが現状です。
スポーツ×「口」を提供するビジネスはブルーオーシャンと言えるでしょう。


③時間の節約・短縮、簡便化

時間を節約するもの面倒を省くサービスは現代人に受ける。(※ p65)

マクドナルドをはじめとするファーストフードは、「ハンバーガーを提供しているのではなく、時間を提供している」と言われることがあるように、時間貧乏の現代人にとって、「時間の節約・短縮、簡便化」は非常に大事な要素です。
かく言う行政書士や他の士業への依頼も、自分で調べたり勉強したりする「時間の節約・短縮」、手続きの「簡便化」を目的にしたものも数多くあります。
スポーツ業界では、運動せずに筋肉を鍛えるEMS(電気的筋刺激)や「一日〇分の運動で〇kg減」を謳ったダイエットジム等、「時間の節約・短縮、簡便化」を売りにしているビジネスは少なくありません。


どんなビジネスを始めるにしても、ブームに惑わされるな!

男と女がいて、飯を食って仕事に行って、夜帰って寝る。こんな生活パターンはおそらく何万年も続いている。(中略)商売の基本はいつの時代も同じである。要は新しい消費とは何か。それをどのようにしてつくり出すかを考えればよいのである。(※ pp72-73)

どんな時代にもブームは存在するものです。
現在のスポーツ業界では、「暗闇」でサイクリング、「暗闇」でボクササイズといった「暗闇」での運動がちょっとしたブームになっています。
しかしブームはあくまでも一時的なものです。
ビジネスの基本をしっかりと押さえた上で、時代のニーズに合った見せ方でビジネスを展開していくことが大事なのではないでしょうか!?

 

スポーツビジネスコンサルタント 小川 裕史

 

<参考>
ソニー・マガジンズ ビジネスブック編、『常勝経営のカリスマ 藤田田語録』、ソニー・マガジンズ、1999